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船って「女性」に例えられているのを知ってますか? 例えば、 進水してすぐの航海を「処女航海」っていいます。 大型船は、設計コストの関係から2隻同時に建造する事が多く完成した船は「姉妹船」(Daughter Ship)と言われます。 また、船籍を置いてある港を「母港」っていいますよね。 荒れた海を航海すると、潮にやられて錆びが出たり汚れたり・・ これを綺麗にするため、船体のさび落としやペンキ塗りをする事を海運業界では「化粧なおし」と言います。
CAVOK新艇に戻る・・ 先日新西宮ヨットハーバーに仕事で行った際、ジャパンカップ艇がずらりと並んでいる陸置場で某ヨット関係の方から、このフネもあのフネも「AGLAZE」をコーティングしているとの話しを聞いた。 いわゆる、クルマでいうところのボディコーティングのような加工らしい・・ 確かに加工されたフネはどれもピカピカで顔が写りこむほどで、FRPとは思えないような表面。
さらに他のボート用コーティングと違って、鏡面加工に加えてUVをカットするといという点が最大の特色との事。
CAVOKは納艇してまだ9カ月だが、少し水アカやチークに汚れが目立ってきたので、船が新しいうちに「化粧なおし」をお願いすることにした。
このAGLAZEは日本で施工するにはライセンスが必要だそうで、関東に有資格者は居ないので関西から2名のスタッフが出張で、クリーニング、下地加工から磨きコーティング、さらに仕上げ磨きという大工程での作業となった。
途中、某ヨット雑誌の取材を受けながらの作業となったが、全体工程の3/4が磨き・下地作りに時間が費やされたのには驚いた。いくらコーティング剤が良くても、下地が汚いままだと汚れをコーティングでカバーしてしまい、かえって汚くなってしまうとの事。うーん納得。ですが、炎天下の作業は大変そうでした。
3日間に渡る加工作業後、再び艇を確認して驚き!!進水式の新艇時よりも綺麗に仕上がっています! 写真では分かりにくいですが、まさに、ビフォー、アフターもんです。ハルやボトムは周りがが写りこむレベルまで輝いています。デッキのチーク材もまるでひと皮剥いたようなキレイな状態になった上に、チーク専用のコーティング剤を塗布。半年以上は水洗いのみで汚れは簡単に落ちるとの事。 写真は、関西から来てくれて加工してくれたサイモン氏とカイ氏、梅雨明けの炎天下の作業お疲れさまでした。 ありがとうございました大満足です! また関西でお会いしましょう!
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