中古艇・中古ボートのボートワールドは中古艇情報をリアルタイムに掲載!

  • facebook
  • login
  • login
トップページ > ジャパンインターナショナルボートショー2017リポート

ジャパンインターナショナルボートショー2017リポート(パシフィコ横浜)

ボートショー2017

 2017年3月2~5日の4日間にわたって「ジャパンインターナショナルボートショー2017」が開催されました。主催者の発表によると4日間で約5万2,000名が来場。パシフィコ横浜と横浜ベイサイドマリーナの2会場に合わせて218社・団体が出展、ボート・ヨット・PWC(水上オートバイ)など213艇、マリンエンジン92基が展示されました。

 ここ数年、ヨーロッパで作られたモーターボートが多く展示されるようになってきましたが、今年のボートショーでもその傾向はますます進んだようです。従来多かったアメリカ製のボートよりも、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、フィンランドなどヨーロッパ各国からのボートが目立っていました。特に横浜ベイサイドマリーナ会場はその傾向が顕著で、エクスプレスクルーザーやサロンクルーザーなどのヨーロッパ系のモーターボートが多く展示されていました。国産モーターボートも横浜ベイサイドマリーナ会場に限れば同じような傾向でした。その一方で、ビッグゲーム(トローリング)を楽しむためのスポーツフィッシャーの数はかなり減ってしまいました。とは言え「ボート釣り」自体のニーズが減ったのかというとそうではないようです。パシフィコ会場に並んだモーターボートはファミリークルーザーやスポーツボートも多かったですが、やはりフィッシングボートが中心でした。ボートメーカー対抗の「これが私のボートフィッシング」という釣り好き・海好きな女性タレントによる華やかなボートフィッシング・イベントもなかなか盛況でした。国産各社はマイナーチェンジが多く、目新しいニューボートの数は少なめでしたが、プロトタイプやコンセプトボートを積極的に提案、既存のボートユーザーの反応を見る格好の舞台となったようです。以前のようなフィッシングボートばかりという訳ではなく、多彩さボートが見られたのも今回のボートショーの特徴と言えるでしょう。

 セーリングボート(ヨット)は昔年に比べるとその数は減ってしまいましたが、多彩なモデルが並びました。ただしどこの出展者も口を揃えるのがヨット人口の高齢化です。それに伴いクルーも減ってしまい、シングルハンドでのセーリングというシーンも増えているようです。そのため電動でセールを展開できるシステムが主流になりつつあります。2016年は日本ヨット史に新たな歴史が刻まれた年でした。6月には470級の世界選手権で岡田奎樹/木村直矢組が日本人初の金メダルを獲得、11月には「ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ福岡大会」が開催されました。日本のヨット界には追い風が吹きつつあります。ヨット人口の高齢化にも歯止めがかかるかもしれません。

 会場内を取材していて目立ったのは客層の若返り。これも数年前からの傾向でしたが、20代後半から30代前半と思われる年代の来場者が目立っていました。実際、何人かの出展者の方々と話しましたが、その印象を裏付けるようなコメントが多く聞かれました。パシフィコ横浜会場ではPWCワールドなど若年層向けのイベントも開催されて「ジェット」のユーザーも多く来場していたようです。ただし一時期数の多かったトーイングボートはほぼ皆無。ジェットボートやスポーツボートがその代わりに多く見られました。

 マリン市場は「リーマンショック(2008年)以前の水準に戻った」という言葉が良く聞かれます。実際、ボートショーを主催する日本マリン事業協会(JMIA)によると、日本のマリンレジャー市場の出荷金額は2007年に90億円超でしたが、リーマンショック後の2009年には50億円台、東日本大震災後の2011年には48億円台まで落ち込んでいます。しかし2016年は95億円弱にまで回復したそうです。確かに数字の上ではリーマンショック以前の水準に戻りましたが、今回のボートショーを見る限り、その内容はかなり様変わりしたようです。特に大型艇についてはフィッシングボートが減り、ヨーロピアンスタイルのクルーザーが増加、中小型はフィッシングボートが多いものの、多様なボートが増えています。年齢層や顧客層の変化に合わせてボートショーも様変わりしています。

 次回のジャパンインターナショナルボートショー2018は、2018年3月1日(木)から4日(日)まで開催されます。今年の変化を受けてボートショーはどのように変わっていくのでしょうか?今から楽しみです。